【第8回】 11月は生徒発表会や教員研修会が盛りだくさんでした!

2025年12月8日月曜日

 皆さま、こんにちは。奈良県SSHコーディネーターの山田です。12月に入り、街もクリスマス色に染まってきましたね。インフルエンザも流行っているようですので、体調管理には気を付けたいものです。今回は11月に開催された県内SSH校の行事を2つ紹介したいと思います。

1つ目は、県立奈良高等学校で1115日(土)に開催された「けいはんなサイエンスフェスティバル2025」です。午前中は「けいはんなR&Dフェア実行委員会」の主催で、「けいはんなアイデアソン」が行われました。これは「けいはんな学研都市」に位置する大学や企業が用意したお題に対して、高校生が自由な発想でアイデアを出し合うというイベントです。午後は、奈良高等学校はもとより、奈良県内及び京都府の高等学校等10校の生徒によるポスター研究発表が行われました。研究分野も多種・多様で、ユニークな発表を聴かせてもらいました。当日の様子など行事の詳細は、奈良高等学校のWebページ(https://sites.google.com/e-net.nara.jp/nara-hs/home)に掲載されています。

2つ目は、県立青翔高等学校・青翔中学校と奈良県教育委員会の共催で、1122日(土)に奈良県社会福祉総合センターで開催された「探究的な学びに関する授業改善シンポジウム」です。こちらは、小学校から高等学校の先生方向けの研修会で、現行の学習指導要領の柱の1つである「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善に関する情報交換の場となっています。今年度は5回目を迎え、休日にも関わらず県の内外、遠くは宮城県や福岡県から20数名の先生方にお越しいただきました。また、ハイブリッド開催ということもあり、オンラインでも多数の参加者がありました。さらに、指導・助言者として、東洋大学の後藤顕一教授、福岡教育大学の伊藤克治副学長、科学技術振興機構(JST)の蛭間督主任調査官にご臨席いただき、最後にご好評をいただきました。具体的な内容としましては、まず青翔高等学校・青翔中学校からの授業実践報告がありました。前半は、お2人の若い先生方より、それぞれ中学校第3学年「理科(化学分野)」、高等学校第2学年「日本史探究」について、「チーム力や自己効力感が上昇した。」、「心理的安全性の高い集団が形成された。」、「資料から必要な情報を収集し、既存の知識と関連づけて考察する力が身に付いた。」等の報告がありました。続いて、SSH部の先生方より、同校の学校設定科目である「統合科学」「探究科学」について、「対立とジレンマを克服する力が身に付いた。」、「企業との連携によって社会実装が実現した。」等の報告の後、高校生による「研究発表と青翔で叶えたい夢」について動画での発表がありました。

後半は、まず青翔高等学校・青翔中学校の科学技術人材育成重点枠連携校である東京都の青稜中学校・高等学校の先生より、生物分野の実験における相互評価についての報告がありました。その後、株式会社天極堂の研究員の方と青翔高等学校・青翔中学校の先生方との対話形式での共同研究についての報告、臨床心理士の森本哲平先生による独自ジェネリックスキルテストの分析についての講演があり、最後に指導・助言の先生方と青翔高等学校・青翔中学校の先生方による研究協議が開催され、会場やオンラインでの参加者からの質問に可能な限り回答がなされ、シンポジウムは盛会のうちに幕を閉じました。この取組は、生徒による発表会が多数見られる中、SSH校ばかりでなく広く一般の小・中・高等学校の先生方の参加も可能にした画期的なものであると言えるでしょう。

生徒の皆さんも先生方も、日々多忙な状況だと存じますが、発表会や研修会の様なコミュニティに参加し、様々な意見を聞くことで、新たな発見が生まれることと思います。お時間の許す限り、ご参加いただいてはいかがでしょうか。

探究的な学びに関する授業改善シンポジウム(授業実践報告)の様子

探究的な学びに関する授業改善シンポジウム(研究協議)の様子