【第16回】 今年も「SSH生徒研究発表会」に参加しました!

2026年9月30日水曜日

 皆さま、こんにちは。奈良県SSHコーディネーターの山田です。9月も終わり、ようやく涼しくなってきましたね。ただ、9月から10月にかけては秋雨前線や台風のシーズンとなりますので、気象災害にはくれぐれもご注意ください。また、この時期は、各学校では、文化祭や体育大会など様々な行事が行われ、お忙しくされていることと思います。

去る8月5日(水)・6日(木)に、今年も「SSH生徒研究発表会」が神戸市で開催されました。昨年の第5回のブログでも紹介させていただきましたように、この発表会は、全国のSSH校で選ばれた代表班が集まり、日頃の課題研究(探究活動)の成果を披露するものです。今年も奈良県内からSSH校6校が参加しました。初日の5日(水)は全参加校によるポスター発表が行われ、各校のブースにおいて参加生徒の間で熱心な議論が交わされました。各ブースは「数学・情報」「物理・工学」「化学」「生物A(主に動物・医学系)」「生物B(主に植物・農学系)」「地学」の6つの領域に分類されており、奈良県勢では県立奈良高等学校が物理・工学、奈良学園中学校・高等学校が化学、奈良女子大学附属中等教育学校と西大和学園中学校・高等学校が生物A、県立奈良北高等学校と県立青翔高等学校・青翔中学校が生物Bの領域で発表しました。領域ごとに審査が行われ、各領域から2校ずつ計12校が選出され、6日(木)午前中の全体会で口頭発表を行いました。奈良県から奈良女子大学附属中等教育学校の「魚の見ている世界の再現を目指して」が選ばれ、全参加者の前で堂々と発表を行いました。その結果、最優秀の「文部科学大臣賞」に加え、発表校の相互投票により選ばれた12校に贈られる「生徒投票賞」も受賞しました。同校の文部科学大臣賞受賞は昨年度に引き続き2年連続で、生徒さんの探究意欲や論理的思考力の高さ、先生方の指導力の高さを改めて実感いたしました。他に奈良県からは、西大和学園中学校・高等学校の「プラナリアの組織再生を制御する活性酸素シグナルの生理的役割の解析」がポスター発表賞(この賞も12校に贈られます)、県立奈良高等学校の「開口端補正の可視化実験」が生徒投票賞を受賞しました。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は研究倫理について紹介したいと思います。SSH生徒研究発表会はもちろんのこと、普段学校で行っている課題研究(探究活動)においても、研究倫理を守って研究を行うことがルールとなっています。どのようなことが研究倫理に反することになるのでしょうか。以下に代表的な研究不正の例を挙げます。
① 盗用 ・・・ 他人のアイデアやデータ、研究成果、論文の記述などを、適切な引用の表示を行  わずに自分のものとして使用することをいいます。例えば、他人の論文の文章をそのままコピー&ペーストして自分の論文に無断で取り入れる行為が該当します。
② 改竄(かいざん)・・・ 実験等のデータを意図的に操作・変更し、都合の良いデータのみを結果として用いることをいいます。例えば、相関係数を高めるために、不都合な実験データを消し去る行為が該当します。
③ 捏造(ねつぞう)・・・ 存在しないデータを勝手に作成し、あたかも実際の実験や観察で得られたかのように偽ることをいいます。例えば、有意差が現れるように、架空の実験データを追加する行為が該当します。

これらの行為は、研究自体の信頼をおとしめるものですので、絶対に行ってはいけません。生徒の皆さんも研究者の一人としての自覚と責任をもって、誠実に自分の研究と向き合ってください。

県立奈良高等学校のポスター発表の様子 
 
県立奈良北高等学校のポスター発表の様子

県立青翔高等学校・青翔中学校のポスター発表の様子