【第9回】 年末にSSH情報交換会に参加してきました!

2026年1月7日水曜日

 皆さま、明けましておめでとうございます。奈良県SSHコーディネーターの山田です。本年もよろしくお願い申し上げます。いよいよ3学期となり、多くの学校では探究活動(課題研究)の発表会の準備でお忙しくされているのではないでしょうか。今回は昨年の1225日(木)~26日(金)に開催された、科学技術振興機構(JST)主催の『スーパーサイエンスハイスクール情報交換会』(SSH校の先生方向けの研修会)について紹介したいと思います。

この情報交換会は2日間にわたり開催されましたが、25日は東京都江東区にある日本科学未来館で、博学連携をテーマとしたSSH校が科学館・博物館等の環境を活用した事例紹介が行われました。この日本科学未来館では、中・高生向けの探究学習プログラムを制作し、学校での授業と館への訪問を組み合わせることで学習成果を高める仕組みを開発しておられます。こちらの教材については、日本科学未来館Webページにあるフォームから申し込めば、入手することが可能です。事例紹介として3つ発表がありました。1つ目は兵庫県立姫路西高等学校より同じ県内の兵庫県立人と自然の博物館を活用した探究活動について、2つ目は鹿児島県立錦江湾高等学校よりフォトコンテストを活用した探究活動について、3つ目は学校法人札幌日本大学学園札幌日本大学高等学校からは全校合同のグループワーク形式の交流会の実施についてです。この3校に共通していることは、「気づき」と「対話」を重視した探究活動を展開されているところです。また博学連携は、学校にとってだけではなく、博物館・科学館にも集客の面でメリットがあり、ウィンウィンの関係が成り立っていることも分かりました。

話は戻りますが、25日の会の開催までは、会場である日本科学未来館の常設展示を自由に見学できる時間が設けられていました。この館のシンボルは、1階から6階までの吹き抜けに設置された直径6mの地球ディスプレイのジオ・コスモスです。ここでは、気象衛星の雲画像の他、時間になれば「未来の地層」「世界の地震」など様々な地球に関する情報が表示されます。3階と5階は常設展示ゾーンになっていて、コンピュータやAI、宇宙・地球環境・生命と様々なブースがありました。そして、この館の特徴としては、科学コミュニケーターという専門スタッフが来館者に対して適宜対話による解説をしてくれるところです。とりわけ、3階のコ・スタジオでは、多様な分野の科学コミュニケーターが登場し、来館者参加型のトークショーが行われています。この日は、惑星科学の分野から「火星のモノは、だれのもの?」というテーマで、単にイエス・ノーのクイズではなく、子供から大人まで様々な参加者の意見を聞くといった方法で進められました。日本の科学館ではこの様な取組は珍しいのではないでしょうか? すっかり宣伝のようになってしまいましたが、科学について深く考える機会になるので、東京方面への修学旅行等を計画される場合は訪問先の1つとして検討されてはいかがでしょうか。

26日は会場を法政大学市ヶ谷キャンパスに移し、午前中は文部科学省から「今後のSSH支援事業の在り方」及びJSTからの事務処理についての説明がありました。午後は分科会に分かれ、異なる府県から来た5~7人からなる班で、各校・各県の取組事例の発表、情報を共有しながらの研究協議といった形で情報交換の時間が持たれました。私は、6府県の指導主事の方と同じ班になり、各府県のSSHの取組について情報交換を行いました。研究資金の獲得に向けてなど、大変有益な情報を得ることができました。

日本科学未来館やSSH情報交換会の内容について詳しい内容をお知りになりたい学校様がいらっしゃいましたら、SSHコーディネーターまでご一報いただければ幸いです。

日本科学未来館の全景

ジオ・コスモス(日本科学未来館)

5階常設展示ゾーン(日本科学未来館)