【第10回】 2月は県内各校で生徒発表会が行われました!

2026年2月28日土曜日

 皆さま、こんにちは。奈良県SSHコーディネーターの山田です。2月も下旬になり、少し暖かい日も見られるようになってきましたね。この2月は、県内外の多くのSSH校や「理数探究」開設校で一年間の集大成というべき生徒による研究発表会が多数行われました。そんな中で県内の4つの学校の発表会を紹介したいと思います。

1つ目は、県立青翔高等学校・青翔中学校の「探究科学研究発表会」で、2月8日(日)午後に大和高田市文化会館(さざんかホール)で開催されました。口頭発表では、中学校3年生と高校1年生の代表各2班、高校2年生の代表7班が数学・物理・化学・生物・地学分野の様々な発表を行い、大学の先生等による即日の審査で、生物分野の「クズから単離した酵母の特性と米粉パン適性評価」についての研究が最優秀賞に輝きました。ポスター発表では、高校2年生の口頭発表をしなかった14班に加え、招待を受けた奈良高等学校1班、奈良北高等学校4班、奈良学園高等学校5班、郡山高等学校3班の発表が行われ、ポスター前で熱心な議論が繰り広げられました。また、同校が実施しているタイ海外研修に関わり、7月に開催された姉妹校との共同研究打合せ、12月に開催された「TJ-SSF(タイ日生徒科学フェア)2025」についての報告もありました。

2つ目は、県立奈良北高等学校の「SSH探究活動研究発表会」で、2月11日(水)午後に生駒市のたけまるホールで開催されました。2年生の全班による発表会となっていて、口頭発表では、普通科文型の「LAS探究」から選出された代表3班、普通科理型のSSH科目「SS探究BⅠ」の代表2班、数理情報科のSSH科目「SS探究A」の代表2班の発表がありました。ポスター発表では、口頭発表をしなかった普通科文型46班、普通科理型と数理情報科それぞれ10班ずつの計66班が発表し、実に見応えがありました。同校は、奈良先端科学技術大学院大学と連携しているためか、情報系の興味深い研究が見られました。それ以外に研修報告として、8月に行われた1年生による「SSH夏期研修旅行」及び2年生による「SS科学特論研修旅行」、7月に行われたインターナショナルプログラムによるイギリスへの12日間の研修の報告がありました。

3つ目は、県立畝傍高等学校の2年生による「探究成果発表会」で、2月13日(金)午後に同校の文化創造館で開催されました。2年生の生徒全員が「課題研究」もしくは「理数探究」を選択しており、その中から選出された73の研究についてポスター発表が行われました。内容としては、「課題研究」は身近な題材が多くスポーツやファッション等様々で、「理数探究」は多角的な実験を通して課題を解決しようとしているものがほとんどでした。発表にあたった生徒は自身の研究内容を分かりやすく伝え、聴衆の生徒も熱心に議論に参加していました。また、大学等の先生方からの指導・助言にも謙虚に対応していました。同校の先生方の組織力、生徒の皆さんの主体性やコミュニケーション力の高さには、特筆すべきものがありました。

最後は、県立奈良高等学校の「SSH生徒研究発表会」で、2月14日(土)午後に同校で開催されました。最初に、1年生のSSH科目「SSP基礎」のそれぞれの分野から選出された代表25班及びイギリス研修に参加したチームによるポスター発表が行われ、発表生徒と聴衆の生徒の間で熱心な議論が交わされました。その後、2年生のSSH科目「SSP理数A」選択生徒4班による口頭発表が行われ、この1年間の研究成果が披露されました。発表生徒は大学等の先生方から有益なアドバイスをいただき、聴衆の1年生の生徒も探究の進め方の参考になったようでした。

 答えのない問題に挑むことは、生徒の皆さんにとっても先生方にとっても大変なこととだと思いますが、仮説が検証できた時の達成感、研究発表を多くの聴衆に聞いてもらった時の高揚感は、探究的な学びならではのものと思います。最後に、素晴らしい発表を披露してくれた高校生の皆さんと運営に携わっていただいた先生方に感謝申し上げます。 

青翔高等学校・青翔中学校の口頭発表の様子

奈良北高等学校のポスター発表の様子

畝傍高等学校のポスター発表の様子

奈良高等学校の口頭発表の様子