【第11回】 1年間ありがとうございました!

2026年3月24日火曜日

 皆さま、こんにちは。奈良県SSHコーディネーターの山田です。3月も下旬ということで、多くの学校では春期休業に入られているのではないでしょうか。生徒の皆さんは新しい学年に向けて決意を新たにされ、先生方は新年度の準備にお忙しくされていることと思います。今回は今年度最後のブログということで、この1年間を振り返ってみたいと思います。

今年は主に6つの県立高等学校等に伺いました。SSH指定校の青翔高等学校・青翔中学校に週3日、奈良高等学校に週1日、奈良北高等学校に週1日と曜日を決めて訪問し、生徒の皆さんの探究活動(課題研究)に対するアドバイス、先生方への探究的な授業に関する事例や評価方法等についての情報提供、大学教授等の研究者の紹介、学校のSSH事業推進についての相談をさせていただきました。また、「理数(理数探究)」開設校の畝傍高等学校、郡山高等学校、十津川高等学校へは、学期に1度程度、「理数探究」の授業や発表会を見せていただき、生徒の皆さんの研究に対しアドバイスをしました。更に、奈良県全体の事業としましては、県内の国立・私立のSSH校も含む6校での奈良県SSH連絡協議会に参加し、管理職の先生やSSHご担当の先生方と成果と課題の共有を行った他、青翔高等学校・青翔中学校と連携して「国際共同研究に参加した先輩の話を聞く会」「科学オリンピック本選に出場した先輩の話を聞く会」を企画しました。

ただ、SSHコーディネーターという制度は、奈良県では今年度から始まったものであり、訪問先の各学校の先生方には戸惑いもあったかと思われます。そこでSSHコーディネーター活用による効果を調査するため、前出の6つの県立高等学校等の先生方を対象に、1月にアンケート調査を実施いたしました。46名の先生方より回答をいただき、その結果を下の図1・2にまとめました。

まず、図1において肯定的な回答(4 大いに必要とする、3 やや必要とする)が極めて高い項目は、「(1)生徒の探究活動(課題研究)に対する指導・助言」「(2)探究活動(課題研究)の授業の進め方に対する先生方への助言」「(3)探究活動(課題研究)の授業の評価に対する先生方への助言」が挙げられます。このことから、多くの先生方がSSHコーディネーターに探究活動(課題研究)への支援を期待されていることがわかります。次に肯定的な回答が高い項目は、「(5)大学教授等の研究者の紹介」「(10)研究費補助機関の紹介や申請方法など」「(9)校内におけるSSH事業や研究開発等の推進に関する助言」と続きます。これらの項目については、各学校の事情により若干異なると思われますが、多くの先生方から期待されていることがわかります。反面、「(7)各種科学オリンピックについての情報提供」「(8)国際共同研究に関する情報提供」については、肯定的な回答がいずれも70%未満と低くなりました。しかし、科学技術人材を育成するためには、重要だと考えておりますので、これらの卒業生の話を聞く会については実施方法を検討し、来年度も開催したいと考えています。

続いて図2についてですが、「(1) 校内におけるSSH事業や研究開発等の推進」「(2)生徒の探究活動(課題研究)」では、SSHコーディネーター配置により効果があったとする肯定的な回答(6 大いに効果があった、5 効果があった、4 やや効果があった)は、おかげ様でどちらも8割を超えています。反面、「(3)他校との連携」については、効果があったという肯定的な回答が72%とやや低く、これが今後の課題と考えています。来年度は奈良県SSH連絡協議会等を活用して、学校間の連携を強くしていきたいと考えています。

最後になりましたが、各学校の先生方及び生徒の皆さんの協力で1年目の業務を終えることができました。来年度も引き続き各学校のお役に立てるよう努力して参りますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

図1 SSHコーディネーター支援の必要度

図2 SSHコーディネーター配置による効果