【第13回】 科学オリンピックや学会にチャレンジしましょう!

2026年5月18日月曜日

 皆さま、こんにちは。奈良県SSHコーディネーターの山田です。ゴールデンウィークも明け、各学校でも本格的に授業が進み始めている頃ではないでしょうか。今回は、国際性の育成に関わる1つの行事と、今年度の各種科学オリンピックと高校生が発表できる学会の日程や内容について紹介したいと思います。

Seisho Science Fairでの口頭発表の様子
 去る5月9日(土)に、県立青翔高等学校・青翔中学校において、科学英語の活用能力の向上と国際性の育成のため、「Seisho Science Fair 2026」が開催されました。これは、同校の高校3年生の全班が探究活動(課題研究)の内容を英語で発表し、高校1・2年生がそれを視聴するといった学校行事で、同校の英語科の先生方とSSH部の先生方がタイアップして行事を運営しておられます。ポスター発表、口頭発表の両方が行われ、聞き手の生徒達も積極的に英語で質問し、普段の日本語の発表と同様に活発な議論が行われました。発表会の後は、昨年度の国際共同研究に参加した3つの班の生徒達によるトークセッションが行われ、参加した動機や国際共同研究の進め方について話があり、生徒達にとっては大変有意義な機会になった様に思います。

次に、今年度の各種科学オリンピックについて紹介いたします。科学オリンピックは、単に知識・技能だけではなく、論理的思考力・創造的発想力・コミュニケーション能力といった総合的な力が求められる大会で、国内での予選・本選を通して国際大会出場者が選出されます。その種類は多岐に渡っていて、文部科学省が支援している数学・情報・物理・化学・生物・地学・科学地理の7つの他に、天文学・哲学・言語学といったものもあります。表1に今年度の各種科学オリンピックの実施日程を示しますが、もう既に申込が始まっているものもありますので注意してください。

続いて、今年度の高校生が発表できる学会についてですが、これ以外にもあるかも知れませんが私が把握しているものを表2に列挙しました。詳細については、それぞれの学会のWebページでご確認いただきたいのですが、発表申込の〆切は概ね開催の2~3ヶ月前であることが多いです。また、ご注意いただきたいのは申込規定です。多くの学会では、高校生対象の発表会もプロの研究者の場合と同様に、未発表の研究内容に限るとあります。同じタイトル同じ内容の発表を複数の学会で発表することは、研究倫理に反するからです。ただ、高校生の場合は、時間的にも費用的にも制約があるので、同様の内容でも追実験や新たな考察が加わっていれば可としている学会、そもそも既発表の内容を受け付けている学会もあります。また、参考文献やオーサーシップ(誰がどの部分に貢献したかを明記すること)が記載されていないと受理されない場合もあります。要は申込規定を熟知し、不明なところがあれば事前に実行委員会に問い合わせるのが肝要だと考えます。

最後になりますが、生徒の皆さんにとっては、科学オリンピックにしても、学会発表にしても、校内での日常を離れ、同じ分野に興味を持つ全国の仲間、もしかしたら将来の恩師となるべき大学の先生と出会える貴重な機会となります。今しかできない経験ですので、是非とも積極的に参加してみましょう。